うめのき農園について
土、水、空気、草木や生き物たち・・・
自然の循環を活かした無農薬無肥料栽培!
昔ながらの暮らしの知恵や工夫を次世代へ!
自然の中で遊んでいるうちに学べる
体験型の自然農園を目指しています
~ご挨拶~
うめのき農園は、自然いっぱいの標高およそ500m、奈良は大和高原の歴史ある「小倉」という里山の集落にあります。かつてはお伊勢詣りの道中にある村で、今も農園に入る路地には、歩いて旅をした時代の人々が目印にしていた常夜灯(今の街灯)があります。
しばらく耕す人が途切れて休んでいた圃場ですが、ご縁をいただいて2021年から再び耕しはじめ《うめのき農園》として自然の恵みを得る場、人の集う場として活用させていただけることになりました。
気候変動や自然災害が年々増え、被害も世界中で起きてしまっている昨今、里山の人たちがおこなってきた循環型の暮らしや、江戸時代の天然資材だけを上手に循環させ発展した社会、農業は、とても今の地球の状態に必要な知恵がたくさんあると思います。
そこで当農園では、本来の自然の循環を考えて、田畑の土壌だけでなく、圃場に隣接している環境をまるごと取り込み、周辺に棲む虫や小動物、木々や雑草も共生、活動してもい、農薬や化学肥料は一切使わずに 『自然農』という循環型農法で、いろいろな野菜、米、果物を育てていこうと、試行錯誤しながら取り組んでいます。
農園を流れる水、田んぼに入る水は敷地内の井戸水と池に溜まる雨水で、化学物質や他からの農薬などの影響もありません。
また、竹林や雑木林も隣接しているので、季節毎に山菜や筍が採れたり、受け継いだ柿やキウイ、梅の木で果物を栽培したり、新たに柑橘系の果樹やキノコの栽培なども少しずつ進めていきたいと思っています。
初夏の竹林では連日筍が沢山採れるので、竹林管理も兼ねて残す竹の数を考えながら掘って美味しく食べたり、保存用に水煮の瓶詰め加工もしてみました。冬には間引きをしながら、切った竹は天然の農業資材に、ワークショップの工作材料にも活用していきます。天然資材は風雨で朽ちて土に還ります。農園の資材は作物を育てる養分、土となって循環していきます。
こんなカタチで耕作が何年も止まっていた圃場で新たな農園としてスタートしたばかりですが、古くから代々の集落の人たちが作り上げ、工夫を重ねてきた圃場を自然農の圃場に改良しながら、安心安全に食べることのできる自然の恵み=農作物をつくる場、周囲の自然と人、生き物の共生できる場を目指して、次世代へつないでいけるように頑張ってまいります。
うめのき農園では栽培や農園の管理と並行して、家庭菜園にも役立つ「自然農」体験、自然を満喫できる遊びと循環の体感、昔ながらの暮らしの知恵や文化に触れる場として【1dayファーマー(1日体験)】や、お江戸の頃の暮らしの知恵と文化や物づくり、遊びを楽しみながら学べる【和カル笑学校(ワークショップ)】なども企画していきます。
みんなの里山、畑、田んぼ、遊び場でもありたいと思っていますので、ぜひ時々遊びにいらしていただいて、一緒に農園で過ごせたら幸いです。
うめのき農園・代表_ぬのむらアツシ
●当農園を2021年よりご縁をいただいて始めましたが、家業が農家ということでも、農業系の学校を卒業したわけでもなく、「農」の世界ではまだまだ新米です。今年で農のある暮らしをはじめて5年目、自然農にトライしはじめて3年目です。●自然農での農作業、農園の運営と並行して、和文化関連のイベントやワークショップ「和カル笑学校」の企画・制作、「らくご笑クササイズ」「脳育さろん」などのセミナー、講演、ラジオ番組でのお喋り(FMマリンパル)などの活動も行っています。●執筆、撮影、デザイン、DIYリノベーション、木工、料理、旅、お江戸の文化や暮らしを掘り下げる、宿場や江戸の頃の町並みをたどるお江戸さんぽ等々・・・今まで取り組んできたことが「ひと(人+一)つなぎ」になるように引き続き活動していきたいと思います。うめのき農園共々どうぞ宜しくお願い申し上げます。
うめのき農園●4つの特徴
《自然農》というスタイルで、農園のすべての生き物とうまく協調できるように気を配りながら、じっくりと野菜、お米、果物など季節に合わせて育てています
自然農(または自然農法)は、奈良の川口由一さんや、『奇跡のりんご』で有名な弘前の木村秋則さんなどが長年実践して積み重ねた自然と調和した栽培手法で、現在は各地にその教えを受けて実践している農家さんや、書籍などを参考に家庭菜園をする人たちなど、全国各地に広がってきています。
●自然農の場合、年々圃場が豊かになり、土中の微生物も増えて、生き物、植物それぞれのバランスが整ったり、雑草の種類も野菜と共存するものに入れ替わりながら、おいしくて安全安心の野菜やお米が育てられるようになります。まだ自然農に切り替えて1シーズンですので、発展途上の土、環境ですが、年々成長していくので楽しみです。
●うめのき農園では、農薬、化学肥料、農園の外からの有機物を持ち込まず、農園内での循環と、できるだけ石油系原料(プラスチックなど)の農業資材、動力(ガソリン、エンジンなど)の大きな機械を使わず昔ながらの手直しのできる道具などをうまく活用したり、農園に棲む生きもの達にも安心して棲める環境を守りながら、気象変動の激しい昨今のお天気も観察して、うちの環境、場所にあった自然農での栽培のコツや工夫を極めていきたいと思います。
お江戸の頃の暮らしは、実に無駄のない端々まで上手に機能していた循環社会。農業もまた天然素材だけをうまく活用して生産性up、資材、道具、種と循環型のアイデアで飛躍的に発達させました。SDGsが広がる昨今、まさにお江戸の頃の循環型社会は今一度見直して役立てるにぴったりです
◆お江戸の頃の物の大半は天然素材原料でした。無駄なく最後の最後まで再利用したり、直せるパーツは取替や修理をして長く使って、廃てる部分は最小限でそれも燃料として最後の最後まで使い倒すパーフェクトに近い循環型社会でした。
◆中古品の活用が盛んで、あらゆる修理の職人がいた江戸時代は、リユース、リデュースが主軸の「お江戸SDGs」だといえます。リサイクル(再資源化)中心の今よりも、適材適所、エネルギー負荷の小さい効率的な循環ができていました。まさに今こそ「お江戸SDGs」を役立てながら、進んだ技術も交えて環境負荷の小さな循環型社会が必要な時だと思います。
◆うめのき農園でも農園内の竹林の竹や枝の整理をした木を栽培用の棚や支柱などに使ったり、体験の時の工作の材料、真冬の暖をとる薪にしています。木や竹は経年で朽ちますが、朽ちたら圃場の敷草と一緒に土に還します。農園に棲む生き物たちと共生していけるように「お江戸SDGs」の発想で、上手く循環が続いていくように努めます。
自然の恵みをいっぱいに受けてじっくり育った固定種、在来種の野菜やお米は味わい深く、栄養満点。無農薬無肥料の安心安全でおいしい食材を野外でシンプルに調理して楽しんだり、素材を活かした手作り保存食や発酵食品づくりも探求していきます
○自然農での栽培を始めて間もないので、収穫した作物は小さめサイズだったり、形もそれぞれ個性的だったり、虫食いもあるのですが、固定種、自然農の野菜は、味の濃さや歯触り、色ツヤなど野菜本来の味わいがしっかり味わえます。
○1日体験では、とれたて野菜を焼く・茹でる・蒸すなどのシンプルな野外調理でそのものの味を楽しんでいただきます。
○良質で安全な食材を添加物を使わずに長期保存したり、発酵させたりして、昔ながらの保存食や食品を一緒につくる体験や、手づくり農産品の頒布もしていきます。昔ながら技術や知恵を残しながら、美味しい「うめのき謹製」逸品シリーズをつくっていきたいと思います。
農薬も肥料もなし、耕さないのにできちゃう自然農の体験はもちろん、自然観察も、天然素材の工作も、砂遊びや泥遊びの延長のような水路整備も、思い切りできる焚き火も、アウトドアクッキングや昔ながらの保存食づくりも・・・やってみたい!おもしろい!こといっぱい! 遊んでるうちに自然に学べる体験、体感を里山の農園でたくさんしてください!
◇季節のうつろい、虫や生き物もたくさん、草木、雑草のリレー、雑草も野菜もいろんな花を咲かせますよ。わかりやすくて、人の暮らしに近い里山の自然を農園でゆっくり過ごしながら体感してください
◇自然農も、水路整備も、焚き火も、木や竹で作って遊ぶ工作も、体も手も動かして普段できない遊びをたくさんしていってください
◇アウトドアクッキングも遊び心いっぱで。食器やお箸を作ったり、葉っぱをお皿にしてみたり・・・焚き火の火を上手に操ってい美味しい料理を作って食べましょう
◇肥料も農薬もなし、道具も少ないし、ちゃんと耕さない、いろんな種類を隣同士に植えたり、雑草も刈ったら畝に敷くだけ・・・案外お手軽で、家庭菜園でもいろいろ応用できる「自然農」は結構おもしろい!ので、ぜひ体験してみてください
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